日本有数のリゾート地沖縄。
その沖縄のお茶といえば、さんぴん茶ですよね。
「さんぴん茶ってジャスミン茶でしょ?」
実際、私もそう思っていました。
でも、厳密にいうとさんぴん茶とジャスミン茶にはちょっとした違いがあるんです。
そんなことはありません。
確かに、さんぴん茶は少し癖が強く、苦手だという声も聞きますよね。
そこで、今回は
- さんぴん茶とジャスミン茶の違い
- さんぴん茶のカフェイン量
- さんぴん茶の美味しい飲み方
- さんぴん茶以外の沖縄ご当地茶
この4点についてお話ししていきます。
さんぴん茶ってどんなお茶?下痢になるって本当?
さんぴん茶を飲みすぎたら下痢になるという話の根拠を見つけることはできませんでした。
ただ、沖縄でさんぴん茶は年中飲まれているお茶でもあるため、冷たいお茶の飲み過ぎが原因なのかな? とも感じます。
そもそも、さんぴん茶やジャスミン茶には、タンニンというポリフェノールの一種が含まれています。
タンニンは、下痢止めに使われることもあるのです。
そのため、さんぴん茶を飲みすぎて下痢になることはほぼないと考えられます。
もしもさんぴん茶でおなかが緩くなったのであれば、体に合わないかもしれません。
さんぴん茶を飲んでいて下痢になったのであれば、飲むのをやめてくださいね。
さんぴん茶とジャスミン茶にはベンデルアセデートという成分が含まれています。
このベンデルアセデートは、自律神経を整える作用があるため、とてもリラックスできるんです。
もし今ストレスを感じているのであれば、さんぴん茶を飲んでみてください。
さんぴん茶を飲むと下痢になるという話は、タンニンが含まれていることから、お腹に影響を与えると言われるようになった可能性がありますよね。
実際、さんぴん茶で下痢になるなら沖縄の人のお腹がヤバいと思いますので、あまり気にしなくてもいいはずです。
ただ、実際にのんで下痢になったのであれば、体に合わない可能性があるので飲むのをやめた方がいいですよ。
さんぴん茶とジャスミン茶は何が違うの?
さんぴん茶は、半発酵茶(烏龍茶など)にジャスミンの香りをつけたお茶です。
一方のジャスミン茶は不発酵茶(緑茶)にジャスミンの香りをつけたお茶なんです。
もちろん、諸説あるとは思いますし、現在流通しているさんぴん茶に当てはまるかと言われれば、当てはまらない物も多くあります。
また、ジャスミン茶を日本人向けにしたものが、さんぴん茶だという説も。
実際、缶やペットボトルのさんぴん茶を飲むと、ジャスミン茶と一緒なので、今は緑茶がメインなんだと実感しています。
さんぴん茶とジャスミン茶の違いは、ベースのお茶の違いです。
興味があれば、沖縄のお茶屋さんで探してみてください。
さんぴん茶はカフェインが含まれている?妊婦さんが飲んでも大丈夫?
さんぴん茶のカフェイン量は100mlで20〜30mg程度です。
この量は。烏龍茶やほうじ茶と同じくらいの量なので、コーヒーや紅茶に比べれば少ない量です。
一般的に、1日のカフェイン量は200gまでだと言われているので、ガブ飲みしなければ問題はありません。
ちなみに、市販されているペットボトルのジャスミン茶のカフェイン量は100mlあたり7mg〜50mgとかなりの差があります。
カフェインが元々苦手という人や、妊娠中のカフェインは絶対NGと決めている人は飲めないということになりますね。
けれど、さんぴん茶には子宮を収縮する作用は含まれていませんし、カフェイン量もガブ飲みしなければ大丈夫な量。
そのため、1日1杯程度なら妊婦さんや子供でも安心して飲めるお茶なのです。
さんぴん茶のカフェイン量はお茶の中では多く、コーヒーや紅茶に比べると少ない量です。
ペットボトルを毎日1本飲むと、カフェインの取りすぎになる可能性があります。
さんぴん茶の美味しい飲み方は?
さんぴん茶は、80度のお湯で入れてきちんと30秒〜1分蒸らすのがポイントです。
ウォーターサーバーがなければ、80度ってよくわからないですよね。
この80度にするには、
- 沸騰したお湯を急須に入れる
- そのお湯を、人数分の湯飲みに入れる
たったこれだけです。
この一手間をかけることで、湯飲みも温まり、お湯の温度もベストの80度にすることができるんですよ。
まさに一石二鳥ですね。
適温でないお湯で入れてしまうと、えぐみなどが出て美味しくなくなってしまう可能性もあります。
「80度のお湯を入れて30秒〜1分蒸らす」
この一手間を忘れないようにしてくださいね。
沖縄のお茶はさんぴん茶だけじゃない!オススメのお茶5選
沖縄のお茶その①うっちん茶
うっちん茶はウコンを乾燥させて作るお茶のことです。
ウコンを沖縄の方言で「うっちん」ということから、ウコン茶=うっちん茶と呼ばれるようになりました。
生のウコンが手に入らなくても、乾燥ウコンが売っているので、それを使ってお茶にすることができます。
このうっちん茶普通の濃さで飲むと、かなり苦いんです。
市販のペットボトルの味で飲もうと思えば、かなり薄める必要があります。
ウコンのお茶ということもあり、肝臓にとてもいいお茶です。
お酒や味の濃いものが好きな方は、ぜひ試してみてください。
ちなみに、このうっちん茶ノンカフェインなので、カフェインがダメな人でも安心して飲むことができます。
沖縄のお茶その②ゴーヤ茶
沖縄といえば、ゴーヤですよね。
このゴーヤ茶の作り方は、
- 果肉をタネごと輪切りにして、天日干しにする
- 乾燥したゴーヤを焙煎する
場所さえあればとっても手軽に作れるのがゴーヤ茶です。
ちなみに、ゴーヤといえばあの独特の苦味が特徴ですよね。
でも、お茶にすることで、あの苦味はほとんど気にならなくなります。
心配な方は、水出しにすると苦味なく飲むことができるんです。
お茶のいいところは、自分で濃度を調整できるところ。
ゴーヤが健康にいいのはわかっていても、苦いのは無理・・。と思っている人こそゴーヤ茶はおすすめですよ。
沖縄のお茶その③クミスクチン茶
沖縄の三大薬草(ウコン、グァバ、クミスクチン)の一つ、クミスクチンを使ったお茶です。
薬草というだけあって、老化防止や美肌に効果的。
そして、美肌効果の一つとして、中性脂肪による顔のテカリにも効果があるとのことなので、女性にはとっても嬉しいお茶なんです。
中性脂肪を減らすということは、そうダイエットにも効果的なんですよ。
ちょっとマニアックなお茶ですが、カリウムが豊富なのでデトックス効果もあります。
Amazonで普通に買うことができるんです。
沖縄のお茶その④グァバ茶
タンニンを多く含んでいて、美容にとてもいいとされているグァバ茶
免疫力を高めたり、抗酸化力の強さからシミやシワに効果が期待されています。
ダイエットや美容にいいとはいえ、気になるのはその味ですよね。
口コミを調べてみたところ・・
- 烏龍茶を薄めたような味
- ハッカのようなスーッとした感じがある
- 漢方みたいな味がする
- ちょっと渋みがある
少し、癖のあるお茶みたいですね。
グァバといえば、フルーツなのになんで?!と思われた方。
グァバ茶はグァバの葉を使っているので、果実の味とは少し変わってくるんです。
そのため、果実入りかどうかでも、味が変わってくるんですよね。
お好みのグァバ茶を探すのも、楽しいかもしれませんね。
沖縄のお茶その⑤清明茶
今では、すっかり珍しいものとなってしまっている清明茶(しーみーちゃ)は、さんぴん茶の元となったお茶です。
さんぴん茶より、少しだけ発酵が進んだ、半発酵茶を使っていて、味も香りもとてもいいお茶。
元々中国から伝わったのはこの清明茶(しーみーちゃ)なんです。
昔から、沖縄で飲まれていたのは、実は清明茶(しーみーちゃ)なんです。
戦後に本土から緑茶が入ってきたり、缶のさんぴん茶を飲むようになったりしたのをきっかけにあまり飲まれなくなったと言われています。
今でも、お茶屋さんに行けば100gで500〜800円くらいで置いているところもあるんです。
今ではすっかり珍しいお茶になってしまったので、見つけたらぜひ一度飲んでみてください。
【まとめ】さんぴん茶とジャスミン茶はベースになるお茶が違う
さんぴん茶とジャスミン茶は味がとてもよく似ているため、「何が違うの?」とよく言われています。
厳密には、ベースが烏龍茶のものがさんぴん茶で緑茶のものがジャスミン茶です。
けれど、今市販されているものをみてみても、緑茶ベースのものばかりなので、実質同じものだと考えても良さそうですね。
ジャスミン茶の味は苦手だけど、沖縄のご当地茶を飲んでみたい! という人は、以下のお茶も試してみてください。
- うっちん茶
- ゴーヤ茶
- クミスクチン茶
- グァバ茶
- 清明茶(しーみーちゃ)
あまり見かけないものばかりなので、楽しみながら探してみてはいかがですか?