こんにちわ。yukariです。
お茶に興味を持ち始めた時、中国茶の種類の多さにびっくりしません?
そうなんですよね。
特に白茶、青茶あたりは私もあまり聞いたことありませんでした。
青茶については、こちらを参考にしてください。
青茶(烏龍茶)について詳しくまとめてあります!
今回注目している白茶は見た目緑茶とあまり差がないようにも見えますよね。
- 白茶とは
- 白茶と緑茶は何が違うの?
この2点について、私のような初心者でもわかりやすく解説していきます!
専門家のブログをみても正直「専門用語ー……」ってなったので、噛み砕いてお話しできればなと思います。
白茶とは??
白茶とは中国茶の一種で、「微発酵茶」と呼ばれているお茶です。
中国茶には緑茶・白茶・黄茶・青茶・黒茶・紅茶・花茶の七種類があります。
その7種類は発酵度が違っていて、最も発酵しているのが紅茶。
その紅茶に微生物を足したのが黒茶というわけです。
白茶の「微発酵茶」は、発酵度が非常に浅く茶葉自体も芽吹いてから白毛が取れないうちに摘み取ります。
茶葉の芽に白い産毛がびっしりと生えていることが、名前の由来である。そのような特徴を持つ茶葉を白毫(はくごう、パイハオ)と呼ぶが、白毫のある茶葉がすべて白茶に用いられる訳ではない。
摘まれた茶葉を、萎凋(いちょう、放置して萎れさせ、発酵を進めるとともに水分を飛ばすこと)した後に、火入れして乾燥させるだけという、中国茶の中では特に簡素な工程となっている。六大茶類の中では、唯一白茶だけが「揉捻」を施さない。
引用:Wikipedia
この「揉捻」というのは、揉捻機という機会に茶葉を入れて葉の中に空気を入れ、発酵を進めていく行程です。
専門家でない限り、揉捻=発酵だと思っておけば問題ありません。
白茶はこの揉捻という作業をしないので、発酵度がとても浅く「微発酵茶」と呼ばれているのです。
ちなみに、白茶と緑茶が似ていると言われるのは、緑茶の中で白茶に見た目を似せているものがあるため。
味や成分など全く別物なんですが、ぱっと見が似ているとややこしいですよね。
緑茶と白茶の大きな違いは、「発酵させるかどうか」です。
詳しく白茶と緑茶の違いを解説していきますね。
緑茶と白茶は何が違うの?その作り方とは?
緑茶と白茶は「発酵しているかどうか」に大きな違いがあります。
- 緑茶…茶葉に熱を加えることで、酵素の働きを止めて発酵させない(殺青とよばれる)
- 白茶…少しだけ発酵させた後火を入れ乾燥させる
使う茶葉にも違いがあり、白茶が若い芽を使うのに対して緑茶は成熟した茶葉を使います。
では、この緑茶と白茶の作り方にはどんな違いがあるのでしょうか?
それぞれの作り方を解説します。
緑茶の作り方は?
緑茶の基本的な作り方は、火を通す→揉む→乾かすという行程です。
もちろん、産地や緑茶の種類(煎茶やほうじ茶など)によっても作り方は変わってきます。
緑茶が「不発酵茶」と呼ばれるのは、この最初に火を通すことで酵素の働きを止めてしまうから。
不発酵茶として作られているのは緑茶だけです。
その名前の由来も「発酵していないことで、お茶の色が緑色になる」ことから緑茶と呼ばれています。
ちなみにですが、私たちが緑茶の中でも一番親しみを持っている煎茶はこのように作られます。
日光を当てて栽培する→新芽を摘み取る→蒸して熱を加える→揉む→揉捻→中揉→精揉→乾燥
もちろん、作り手によって多少の違いはありますが、基本的な行程としては上記の通りです。
緑茶はその色でも示されている通り、発酵を行わない「不発酵茶」です。
光に当てて作られている場合が多いため、茶葉にはカテキンがとても豊富に含まれています。
作り方の大きな特徴は「最初に火を通し発酵を行わない」ということです。
白茶の作り方は?
一方白茶はというと、萎凋と乾燥のみというとてもシンプルな工程で作られています。
緑茶のように、酵素の働きを止めずに生きた酵素を発酵させることで、その自然な甘い香りや喉の奥に広がっていくような甘みを引き出しているのです。
萎凋(いちょう)って?
萎凋とは、茶葉の酵素が酸化していくことで、花のような甘い香りのお茶が完成するのに非常に大事な工程になります。
専用の萎凋棚に茶葉(芽や茎も含みます)を広げて、しおれさせるのです。
この時、重要になるのが「動かさないこと」です。
動かしてしまうと、重なった部分が黒くなってしまったり発酵の際に赤くなってしまったりするのです。
なので、白茶においての萎凋は弱日光と通気性のある部屋に静かに置いておくということが大切になってきます。
行程がシンプルな分、茶葉の質がとても重要だと言われています。
質の悪い茶葉だとこの甘い香りというのが出なくて、味わいを楽しむことができません。
そのため、白茶はとても高級品となっていることが多く、日本ではあまり馴染みがないお茶ですよね。
代表的な白茶の種類をご紹介します
白茶の有名な二種類といえば、白毫銀針(はくごうぎんしん)と白牡丹(はくぼたん)です。
・白毫銀針…高級なお茶。まだ開いていない新芽作る芽茶と呼ばれるもの。低温乾燥しているのが特徴
・白牡丹…香港などで人気。葉の中の芽が白く花のように見えるため、白牡丹と呼ばれる。芽だけを使うのではなく、旨味が集中している葉も使うのが特徴
この二種類は、どちらも水出しにすることで豊かな香りをたのしむことができます。
また。白毫銀針にかんしては、70度ほどの低温のお湯で出してあげることで、白茶の特徴でもある甘みを強調させることができるので、こちらもオススメの飲み方となっています。
白茶の栄養って?
白茶は「美人のお茶」と呼ばれ、海外セレブにも愛用されているほどなんです。
・緑茶の3倍の抗酸化作用
・ポリフェノール
・カテキン
・ビタミンC
・ミネラル
・カテキン
・テアニン
このように、栄養豊富で高い抗酸化作用から、受験シーズンなどにはおすすめのお茶となります。
体の熱っぽさを取り除いてくれる作用もあることから、風邪かな?と感じたら飲んでいただくのもいいですよね。
年齢に負けない美しさを手に入れたい人やすっぴん肌に自信を持ちたい人など、美容と健康に気を遣う人にぜひ飲んでいただきたいのが、白茶なんです。
そして、このテアニンというのは、高いリラックス効果をもたらしてくれるので、朝起きた時になんだかだるいなぁ…と感じるような日に飲んでもらえれば、気分がスッキリしますよ。
集中力と記憶力を高めてくれる?
白茶には集中力と記憶力を高めてくれる効果があると言われています。
その理由は、カフェインの含有量が少なく睡眠の質に影響しないためと思われます。
カフェインの入った飲み物を飲んでいると、気づかないうちに睡眠の質が下がっていることも少なくないのです。
この白茶でカフェインの摂取量を下げることで、しっかりと眠ることができ日中の作業効率が上がるというわけなのです。
【まとめ】白茶と緑茶の違いは発酵のやり方にあった!
- 白茶は中国茶の一種
- 高い抗酸化作用で美容にいい
- 白茶は微発酵茶
- 生産が少ないプレミアムティー
白茶はそのシンプルな作りから、茶葉の質が問われるお茶です。
そのため、質のいい白茶の美味しさは格別で、至福のティータイムとなることでしょう。
美容と健康にも非常にいいお茶なので、アンチエイジングに興味がある人は一度試してみてください。