こんにちわ。yukariです。
今回は、中国茶の中で半発酵茶と呼ばれる青茶(チンチャ・セイチャ)について書いていこうかなと思います。
なんで中国茶?
中国茶には七種類の分類があり、日本でも馴染みのあるウーロン茶やプーアル茶そしてジャスミン茶など、様々なお茶があります。
その発酵度を知ることで、味や風味だけでなく体に嬉しい効果のあるお茶を選んでいただけるかなと思いまして、わかりやすく書いていこうかなと思ったのです。
- せっかく飲むなら体に嬉しい効果のあるお茶を選びたい
- 中国茶に興味がある
- ウーロン茶と一口に言っても味が全然違うのはなんで?
このような疑問にお答えできたらいいなと思っています。
青茶とは?
青茶とはざっくりいうとウーロン茶のことです。
青茶は半発酵茶と言われるもので、発酵途中で発酵を止めたお茶のことをさします。
なので、銘柄によってその発酵度は15〜80%とかなりの幅があります。
もちろん発酵度に幅がありますので、その味や風味もかなり変わってきます。
そして、その発酵度の差がお茶の効果・効能にも差をつけているのです。
ウーロン茶は体を冷やす?温める?
体を冷やすウーロン茶と温めるウーロン茶があるんですよ。
これどういうことかといいますと、お茶の中でも緑茶は体を冷やすと言われています。
この理由は、緑茶は「不発酵茶」といい、発酵をしていないお茶なんです。
つまり、この発酵という過程が体を温めるか冷やすかを決めているんです。
先ほど、ウーロン茶には発酵度に15〜80%の幅があるとお伝えしました。
この発酵度の高いものは体を温めますし、発酵度の低いものは体を冷やします。
まずは、発酵度の低いお茶をご紹介します。
今から紹介する三種類は発酵度が低く、緑茶に近い味わいになっています。
そのため、体を冷やす可能性がありますので、冷えに敏感になっている人は飲み過ぎには注意してくださいね。
体を冷やすウーロン茶って?
発酵度の低いウーロン茶とは、緑茶に近い味わいで日本人にも馴染みやすく飲みやすいものが多いです。
- 凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ)
- 黄金桂(おうごんけい)
- 文山包種茶(ぶんざんほうしゅちゃ)
このあたりが、発酵度の低いウーロン茶として流通されています。
凍頂烏龍茶
凍頂烏龍茶は日本でもかなり有名で、ペットボトル飲料としても販売されています。
発酵度の低い緑茶に近い味わいの台湾ウーロン茶で、花粉症に有効なお茶としても知られています。
緑茶に近い味わいなので、「ウーロン茶の独特の風味が苦手」という方にもおすすめできます。
黄金桂
黄金桂の「桂」とは、金木犀(きんもくせい)のことで、その名のとおり金木犀の豊かな香りが特徴のお茶です。
ウーロン茶で有名な福建省で作られていて、ウーロン茶の中でもカフェインが強く利尿作用の高さからデトックスや疲労回復に効果があると親しまれているお茶です。
カフェイン耐性があまりない人や妊婦さんなどは飲むのに注意が必要なお茶とも言えますね。
日本ではあまり馴染みがないですが、ルピシアなどでは取り扱いがあるので、気になる人は行ってみてください。
文山包種茶
清茶(しんちゃ)とも呼ばれています。
名前の由来は、台湾の文山地区で作られているお茶で、もともと中国で紙に包んで出荷されたと言われていることから、文山包種茶と呼ばれるようになったそうです。
ウーロン茶の中で、発酵度がもっとも低く花のような香りがするのが特徴です。
でも、近年青のりのような青臭いお茶が増えているとの指摘もあります。
それは、乾燥後の冷却が不十分なために起こることだと言われていて、技術というか製造における品質の問題なんですよね。
あまり馴染みのないお茶ですが、ルピシアでは取り扱いがあります。
でも、花の香りがする文山包種茶が希少なためか、価格は高めのお茶です。
では、体を温めるウーロン茶は?
体を温めるウーロン茶をご紹介したいと思います。
発酵度が低いお茶を緑茶に近いと表現されますが、発酵度が高いものは紅茶に近い味わいになります。
そのため、人によっては苦味や渋みなどを強く感じてしまうかもしれませんね。
紅茶好きにとっては、あの甘い香りがたまらなく好きなのですが苦いと感じる人は感じますよね。
そして今から紹介するウーロン茶は全て発酵度の高い体を温めるお茶となっています。
- 鉄観音(てつかんのん)
- 東方美人(とうほうびじん)
- 水仙(すいせん)
もちろん、HOTで飲んだ場合は。という前提は付け加えておきますね。
鉄観音
日本ではもっともポピュラーな福建省で作られているウーロン茶です。
中国ではシェア5%という高級品なのです。
少し強めの味を引き立ててくれるのが、鉄観音独特の甘い香りです。
東方美人
台湾北部で生産されているお茶で、はちみつや果実を思わせるほどに甘い香りが特徴です。
ゆったりとした甘い余韻を感じさせて、飲む人の気分を高めてくれます。
発酵度がウーロン茶の中ではもっとも高く、わざと虫に食わせて発酵度を高めるこだわりの銘茶です。
ウーロン茶というよりは、紅茶に近い味わいなので、午後のティータイムにぴったりなお茶だと思います。
水仙
水仙茶と聞くと、そんなもんどこで売ってるの?と思うでしょうが、日本では「黒烏龍茶」として親しまれているお茶となります。
ウーロン茶よりも発酵や焙煎を長めにすることで、香り高く芳醇な味わいとなるのです。
CMでもおなじみの黒ウーロン茶は、脂っこい食事のお供に最適で脂肪の吸収を抑えてくれます。
そして、その発酵度の高さから体をポカポカと温めてくれます。
ウーロン茶は入れる温度で味が変わる
ウーロン茶をこだわって美味しく飲むのであれば、ぜひお湯の温度にこだわってみてください。
お湯の温度って沸騰させるだけじゃないの?
まぁそうなんですが、茶器って冷たいですよね?
その冷たい茶器にそのまま、熱湯を注いでも冷めてしまうのです。
私たちが飲む分には100℃でも80℃でも「熱いお茶」には変わりありませんから、体感としては気づきにくいのですが、実際お茶の味としてはかなりの差が出てしまいます。
・10秒程度待つ(厳密に計らなくても一瞬待つでOK)
・この動作を2回繰り返す
これだけで茶器はかなり温まりますから、その後少しだけ茶葉に熱湯をかけてまた一瞬だけ待ってください。
そうすることで、茶葉も温まり美味しいウーロン茶を飲むことができます。
ウーロン茶は1回だけなの?
よくお茶を飲むときに、一回だけ入れて茶葉を捨てがちですよね?
それって実はとても勿体無いことなんです!
一般的に4〜5回ぐらいはウーロン茶を美味しくいただけると言われています。
もちろん、味は好みですから「そんなに飲めないよ!」という人もいると思います。
でも、これの注意点としては必ず毎回お茶を出し切ってください。
茶器の中にお茶を残していると、茶葉からどんどんお茶が出てしまいます。
紅茶をお店で頂くときに、2杯目がすごく渋くなっていることがありますよね?
あれと同じことが起きるので、2回目3回目が美味しくなくなってしまいます。
なので、何度か楽しみたいという場合は、必ず出しきって茶葉がお湯に浸っていることのないようにしましょう。
まとめ
- 青茶とはウーロン茶の事
- 発酵度は15〜80%と幅広く、味わいも多岐にわたる。
- 発酵度の低いものは緑茶に似た味で、発酵度の高いものは紅茶に似た味
- ウーロン茶を飲む際は、茶器・茶葉を温めるのがポイント
このように、ウーロン茶はとても奥の深いお茶です。
物によって安価なものや高級なものまでかなりの幅があり、ここに紹介した以外のお茶もたくさんあります。
そのほかの中国茶は、緑茶・白茶・黄茶・黒茶・紅茶・花茶があります。
随時他のものもまとめたら、更新していきますね。